出産をする前は楽しみで仕方なかった子供との生活。いざ育児が始まると「こんなに大変なの?」「どうしてイライラしちゃうの?」「母親失格かも・・・」と悩みを抱えるママはとても多いです。
でも、子育てには悩みは付きものですから大丈夫ですよ。そんな葛藤を乗り越えて、お子さんと自分も成長していくのが育児ですから。今回は楽しく育児をしたいママのために子供の上手な叱り方、向き合い方などをご紹介していきます。
1.育児に疲れた・・・育児ノイローゼかも
子育てを経験したことのあるママなら一度は育児に頭を抱えたことがあると思います。慣れない育児の他に毎日の家事、ママ友付き合い、姑問題や協力性のない旦那に仕事など、ありとあらゆることが積りに積もって、育児ノイローゼや産後鬱にかかった方も多くいるのでは?
育児ノイローゼや産後鬱は、身体のホルモンバランスの乱れも関係していると言いますが、一番の原因はやはりストレスだと言われています。ストレスが溜まり、精神的に落ち込んだり、涙が止まらず、つい自分を責めてしまうママはとても多いのですよ。
今までは自分の時間軸で生活できていたのに、出産を機に子供の時間軸で動くのですから、自分の思うようにいかずストレスが溜まるのは当然のこと。
会社や友人関係でのストレスは、ストレスの原因を「敵」にすることでストレスを解消したり、お酒やカラオケなどで気晴らしをすることで解消していたけれど、育児ストレスでは子供を敵にすることができないですし、自由な時間も睡眠時間すらも限られるためストレスが簡単に解消されることはありませんから、自分自身で少しでも気持ちが楽になるようシフトしていく必要があります。
《育児中のストレスを解消するために》
・誰かに話しを聞いてもらう
・短時間でも好きなことをする時間を確保する
・旦那さんの理解が必要
・一人の時間も作る
一人の時間が欲しいと思うのを育児放棄だと感じるママもいるいるようですが、愛情深い育児をするのに必要なことです。ストレスを抱えたまま接すると、赤ちゃんにはママの気持ちがダイレクトに伝わりますから、自分の心をリフレッシュするためには必要なこと。
また、誰かに話しをしたくても、誰もいない・・・とお悩みの方はSNSやネット上のコミュニティもあります。顔を見られない分、気も楽ではないですか?頼れるものは頼っていいんですよ。
2.子育てを楽しむための考え方5選
ストレスを上手に解消しつつ子育てを楽しんで行えたら幸せですよね。
愛する我が子の成長を笑顔で見守りたいママさんへ、子育てを楽しむコツをご紹介します。
①悩んだり立ち止まるのは、その子が大切だからこそ
お子さんのことで、イライラしたり悩んでしまう自分に嫌気がさしてしまうこともあるでしょう。でもお子さんのことで頭がいっぱいになってもう嫌だ~どうしたらいいか分からないと悩むのは、その分あなたにとってお子さんの存在が大きい証です。
悩んだり立ち止まるのは、お子さんへの愛の大きさと考えてみませんか?
そう思うことで、悩む時間もちょっぴり心に余裕が出て、少し前向きな気分になれるものですよ。
②今はかけがえのない一瞬
赤ちゃんの頃は意思疎通が出来ないうえ、泣き止まず辛い気持ちになったり、イヤイヤ期に突入すれば言うことを聞かず正しい育児が分からなくなったりと本当に子供を育てるということは並大抵のことではありませんよね・・・。
時には私には子育てが向いてないんじゃないか?自分ってだめな親だな・・・と頭を抱えてしまうこともあるでしょう。でも大丈夫。それはどんなママでも一緒です。
今は辛くても、いつかは必ず今の時間が愛おしかった・戻りたい・あの頃は可愛かったと思う時期がくるのです。ママだけを一心に見つめる時期って育児期間の中でもほんと短い時間なんです。小学校に入ったとき、中学生になったとき、高校生になったとき。いつか必ず嬉しいのにどこか寂しい・・・そんな感覚が訪れることでしょう。とっても大変な時期だとしても、かけがえのない今を楽しんでくださいね。
③手を抜くところは手を抜く
子供の成長は自分にかかっていると思いがちですが、生まれたときの身体の大きさが違うように、育つスピードもその子その子のペースがあります。
また、何もかも完璧にやらないと・・・と自分を追い詰めると、時間にも心にも余裕がなくなり、ピリピリしてしまいますよね。子供は親の表情や口調、雰囲気にとても敏感ですから、お子さんをスクスク成長させるためにもまずはママが心に余裕を持つことが大切です。
辛いときは手抜きをしたり、周りに頼っていいんですよ。賢くずるく育児をすることも◎。
④成長記録を作って成長を楽しむ
お子さんに対してイラっとしてしまったときに、小さい頃からの成長記録(日記やアルバム)を見返すと心がふわっと軽くなるんです。
思春期や反抗期を迎えたときに、小さかった頃の写真を見直してメンタルを維持しているママも多いのだとか!また、お子さんが大きくなったときにも思い出を話してあげられますし、成長記録はぜひ残しておいてください。特に小さいうちは成長の幅が大きいので、ママ自身も楽しくなりますよ♪
⑤子供にとってママの存在は大きい
ママにとってお子さんの存在はとっても大きいですよね!命に変えても守りたい存在なわけですが、お子さんにとってもママの存在はとても大きいことを忘れないでくださいね。
あなたには、家族がいて友達がいて、親がいて、周りにたくさんの人で囲まれていますが、お子さんにとって頼れる相手は、ママとパパだけなんです。特に毎日長い時間共にするママの存在は宇宙よりも大きな存在!ママのマネをお子さんはしますし、ママの言うことは正しいと思いますし、ママの顔色も伺うようになります。どんなお子さんになるかのキーマンはあなただと自覚しましょうね。
3.子供の上手な叱り方
育児で難しいことはたくさんあるけれど、特に叱り方に頭を抱えるママは多いです。
怒りすぎても良くないし、怒らないのもだめだし・・・でも、怒ったら怒ったで泣かれて大変ですよね(笑)先輩ママ直伝!上手なお子さんの叱り方を伝授します。
・なぜだめなのが理解できるように
お子さんに注意をするときに、ちゃんと理由付けをしていますか?
「これ、だめだよ!」「やめて」「お片付けして」と言ってませんか?大人と違い、危険を感じる能力が低いですから、なぜだめなのか、なぜ止めなくてはいけないのか、なぜ片付けるのか理由(痛いから、危ないからなど)を教えてあげましょうね。
ちゃんと理由が分かって、本人も納得してくれればきっとすぐ言うことを聞いてくれるはずですよ。大人だってそれは同じですよね。命令をするのではなく“説明”をしてあげましょう。
・人の目を気にして怒らない
ついついやりがちなのが、人の目を気にして怒ってしまうこと。
ご近所に見られたら恥ずかしいから、世間様に後ろ指を刺されないように・・・と人の目を気にする心は、少しは必要かとは思いますが、度が超えてしまうと育児に悪影響を及ぼします。
しつけや社会のルールは教える必要はもちろんありますが、人の目を気にしすて親が怒ると、親に対して子供は不信感を持つようになり精神的に不安定になります。
また、子供自身も人の目を気にする子供に成長しやすく、自分をセーブしがちになり、言いたいことが言えない大人になってしまう危険性があります。
例えば、子供が駄々をこね、床に寝転んでいた場合。正しくは「周りの人の迷惑になるから寝転んじゃだめだよ」と注意するところを、人の目を気にしている場合には「店員さんに怒られるよ。恥ずかしいからやめて」という注意の仕方になりやすく、子供自身の成長には繋がらないのです。
・ストレート<変化球
親として躾けや注意することも大切ですが、やはり怒りすぎるのは良くはありません。時には「だめ」という直球の言葉ではなく、ユーモアを交えた変化球の言葉を使ってみませんか?
例えば、お子さんが部屋のおもちゃを片付けないとき「片付けなさい」と言うのではなく「あ、じゃあママがもらっちゃおーと」っと言うと子供は慌てて片付けたりもします。
キツイ口調で「捨てるから」というとトラウマになる可能性もあるので、注意しましょうね。イヤイヤ期のお子さんにもぜひ試してくださいね。
・叱るだけでなく褒めよう
立て続けに叱ってしまったときは、お子さんの良いところを見つけて途中で褒めることも忘れずに!出来れば褒める回数の方が多いのが理想ですが、なかなか始めは難しいですよね。
怒られることより、褒められたことの方が嬉しいですし、子供は率先してやろうと(ママに見せようと)してくれます。そうすることで自然と良いところが増えていきますよ♪
4.子供との上手な向き合い方
たまにどのようにお子さんと接すれば良いのか悩むことはありませんか?
お子さんとの関係がより良くなるための上手な向き合い方をご提案します。
・親だから・・・ではなく対等に接する
もちろん何事においても親としての責任はありますが、親だからこうしなさい、ああしなさいではなく、一個人として見てあげましょう。
子供にだって気持ちがあります。感情があります。嫌なことは嫌だし、好きなことは好きです。だから子供として見るのではなく、本人が何か伝えたいときには一個人として接してあげてください。本人なりに怒っているのには理由があるでしょうし、泣くのにも理由がありいますからね。
自分が子供の頃どう思っていたのか、親に対してこんなところが嫌だったとか、そういった気持ちを思い出してみるのもいいですね。
・よその子と比べるのではなく、その子の成長を褒めよう
子供の成長が遅いと心配になりますし、親として自分の子が褒められたら嬉しいですし、他の子が出来ていることが出来ないとなんで・・・?と思ってしまうのも当然ではありますが、よその子と比べるのではなく、過去からの成長を褒めてあげましょう。
去年よりも今日、半年前よりも今日、昨日よりも今日と必ず成長が見られるはずです。幼い頃は出来る・出来ないがあって当然です。大きくなるうちにだんだん成長が遅くとも追いついてきますから、のびのび成長を応援してあげましょう。
・しつけは子供と一緒にスキルアップする
子供の育て方や叱り方が分からない・・・他の人よりもしつけが下手かもと悩むこともあるかもしれませんが、それはお子さんと一緒にゆっくりママも成長していけばいいんです。
はじめから上手に出来る人なんていませんし、同じ考えの人なんて一人もいません。友達のママが行っていることが自分の子供に合うとも限りません。一緒に成長していけばいいんだと前向きに考えましょう。
5.辛いことがあっても、子供は宝物
どんなに子供が好きでも、どんなに愛する我が子でも、ストレスを抱えるのはみんな同じです。それでも大好きだから、大切だから、自分を犠牲にしてまで愛するんですよね。
そのイライラはきっといつか笑い話しに変わりますし、幼いあなたの子供は人生の中のほんの一瞬です。
また、すべてが完璧な人間なんてどこにもいませんよ。
お子さんと一緒に自分も考え、葛藤し成長していくのが育児です。大丈夫、あなたがたくさん笑顔でいることがお子さんの成長の糧になるのですから、今日も明るく楽しく、前向きに過ごしていきましょう。