ネット上は出会いのるつぼ

 

インターネットが爆発的に普及し、顔の見えない人とのやり取りも日常の一部になってきました。ソーシャルネットワークは私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。それは今まで人とのコミュニケーションがちょっと苦手だった人にとって大きなメリットでもあります。

と共に様々なサービスや人とのつながりもより密接になってきて、顔も素性もわからない人とでも気軽に接点を持つことができるようになりました。

ここ数年でネット上で爆発的に増えたのが出会いを求める男女。しかも既婚者。なぜ既婚者が増えたのでしょうか。それは言葉だけのやり取りで簡単に近づけるからです。男性だけではなく女性も楽しんでいる状況。ネット上はそんな男女の出会いのるつぼなのです。

しかし、文字のやり取りでいきなり会うというのはハードルも高いし、そう簡単に相手もOKしてくれるわけありません。それを会いたいと思わせるように言葉を学び文章に織り込んでいくわけです。それがヒートアップしていくと人間というのは不思議な現象に駆られていくのです。

それがネット恋愛です。

 

無料のSNSは既婚男性が多い

いわゆる出会い系などは本人確認をして登録。男性は課金制度があるなど金銭的にも余裕のある人が利用しています。登録している男性も女性もそういったトコロにいるわけですから、バレればどうなるかというリスクを背負っています。ですので暗黙のルールというのがまかり通っていて、秘密裏に会うまでのプロセスを進んでいくのです。

それに比べて無料のSNSや情報ツールといったものは本人確認もいらず、下手をすれば適当に作ったフリーのメアドでアカウント作成できます。まず無料という点でお小遣い制の既婚男性は飛びつきます(笑)そこで妻とは違う女性とやり取りし、その女性も同じく出会いを求めているようなら意気投合、という流れ。公然と行われ非常に簡単な方法で出会うことができます。

実は既婚女性は息抜き程度でSNSを始める人がほとんど。どこでどうなったのか顔も見たことのない男性と仲良くなり味をしめるところからハマっていくのです。元々出会い目的でアカウントを作る人はあまりいないのが現状。そこでどういったことが繰り広げられるのでしょうか。

決め手はやはり恋愛、ですね。

 

既婚女性もトキメキを求めてしまう

 

ネットで世間話程度で知り合った男女がなんだか気が合いそう、ということになり人の見えないメールやチャットでやり取りを始める。そこから流れは男性主導になっていきます。元々女性は男性にグッと引っ張られたい願望を持っています。しかも男性としての魅力を感じない夫とは違う男の匂いを感じてしまう。

それだけで既婚女性はトキメキを感じてしまいます。息抜き程度で始めたSNSがいつのまにかトキメキを感じられるツールに大変身。

そこで相手は顔も知らない素性もわからない人だと自分でブレーキを踏めばいいのですが、妻と母親としてだけ過ぎていく毎日にキラキラ光るものが混じっていき、ブレーキを踏むところアクセルを踏んでしまうのです。倫理的に良くないとはわかっていても相手を欲している自分に気付き、会ったことも無い相手に淡い恋心を抱いてしまうのです。

淡い恋心が膨れ上がると、相手に会いたくなってしまう。言葉を交わすうちに相手も自分に好意を抱いていることを知り、相手に直接思いをぶつけたい衝動にかられ会う約束をする。

既婚者の男女の出会いのスタートはそういった過程を踏んでいきます。

 

独身の頃モテなかった人がハマる!?

 

ネット恋愛にハマる既婚女性あるある。実は独身の頃モテなかった人の割合が多いことをご存知でしょうか?

実際に若い頃に浮名を流し、引く手あまたの男性に囲まれていた女性は、不倫や浮気など危ない橋を渡るようなことはしません。男女のいざこざはもうこりごりといったところなのでしょう。もし夫以外の男性と関係を持ちたいと思えば周りにいる男性をうまく近づけさせられるので、あえて顔も見たことがない相手と、という選択はしないのです。

ネット上でトキメキを得ている女性の多くは、リアルでも男性をうまくかわすのが苦手。近づく男性全てを受け入れるように絡んでしまうのです。モテなかったのがいきなり男性が周りに集まってくるようになり、慣れていないこともあってのめり込んでしまうのです。

一見周りに男性が集まってきているように見えて、ちゃんと取捨選択する既婚女性もいます。集まってくる男性と適当に絡み相手が自分にハマっていくのを楽しんでいる強者既婚女性。そういう女性も実はモテるということがなかった過去があり、男性から絡まれることで承認欲求を満たしています。

既婚女性を取り巻くネットでの出会いには、様々な思惑があるということなのでしょう。

 

家庭と違うところに居場所を探す

 

ネット上で知り合った既婚男性にトキメキを感じ、モテたことがない自分が男性とこうやってやり取りをしている。淡い恋心を抱いて次に求めるもの、それは自分の居場所です。

居場所というのは物理的なものもあるでしょうし、心のよりどころという意味でもあります。ネット上だけでやり取りをしていたのがいつしか実際に会うようになり、現実に夫以外の男性がそばにいるようになる。相変わらず言葉でも優しく、自分が一人の女性であることを感じられます。

たとえそれが家庭ではない場所であっても、自分の居場所だと感じるのです。家庭を守り家族のことをこなしての別の居場所ならまだしも、男性にのめり込むあまり家族や家庭でやるべきことが億劫になり置き去りにしてしまう。男に走ってしまう女性によくある話です。

ネット上で知り合った既婚女性と男性で実際に離婚に発展したという話も聞きます。家庭と別の居場所で良いと思っていたお互いの枷が外れ、やはり離婚にまでなってしまうのは最悪の結末。しかもネットで知り合ったというのは相手をよく知らないままの時が多いもの。自分が元気になれるから、というだけの軽い気持ちで始めたのが、そんな結果になってしまっては大変です。

 

夫婦関係、親子関係が息苦しい

 

既婚者がネットでの出会いにハマる背景として挙げられるのが、夫婦関係や親子関係に悩んでいること。悶々としている家庭の中で息苦しさを常に感じていると、確かに別の世界を除いてみたいと思うもの。それがリアルな友達と息抜きで遊びに行ったり飲みに行ったりして発散できるものならいいのですが、悩みを打ち明けるには家族ぐるみで知った人には相談できないし、なんとなく自分の弱い部分を見せたくないという気持ちも出てきます。

夫婦関係が悪いから不倫に走るというのは言い訳にもならないのですが、心がすさんでいる時にネットで知り合った既婚男性に実はこんなことがあってと打ち明けて、ということも多いのでは。話を聞いてくれて、自分はこう思うという的確なアドバイスをもらえると、顔は見たことがないけれどその人への印象は大きく変わりますよね。

しかも家庭の中が息苦しいとなれば、ちょっと息抜きに会いませんか?と声をかけられるだけで即答してしまいそうに。ネットで出会う既婚者は大なり小なりなんらか抱え込んでいる問題があって、そのはけ口として異性との会話を楽しんでいるのです。

それが相手への感情が膨れ上がってしまって、恋愛に発展するのです。

 

ネットから入るとのめり込みやすい?

 

ネット上での恋愛事情をコラムにすることは非常にやりやすいものです。何故かと言えば表に見えるから。昔の既婚者の男女がどうかなるのは、誰にも知られずに逢瀬を重ねというのが主流。今ではオープン過ぎて公認に近いものがありますよね。

とはいえ、男女二人のやり取りは誰にも見えぬところ。半分は人に見えて、互いの思いを伝えあうのは見えないところというのがネットの恋愛の燃え上がる理由ともいえます。初めは相手がどこの誰だかわからないけれど、やり取りをしていくうちに人となりが見えてくる、そんなネットでの出会いにのめり込んでいくのではないでしょうか。

最初に顔を見て相手の素性を知って、だと相手がどういう人かというのを自分の中でプロファイリングしていきます。先に相手のバックグラウンドから入るので見たことのない相手にのめり込むのとは正反対。のめり込む前に自分が生理的常識の範囲でも仲良くなれる相手かどうか考えるもの。

それだけネットから入り込む出会いは自分の価値観や許容範囲を超えてしまい、麻痺してしまうのです。リスクが高いのも、やはりネットでの出会いなのではないでしょうか。

 

リアルな人に話せないネット恋愛

気持ちが高ぶり暴走気味に

 

既婚女性がハマってしまうネット恋愛の何がリスキーなのか、それはリアルな人には誰にも相談できないことにあります。もちろんリアルな人に抱いてしまう恋心も人には言えないもの。でも第三者が絡んでいるとなると自分でブレーキをかけなきゃと考えます。しかしネットでの出会いは相手のことが分からない上に、言葉でのやり取りに自分が取りつかれてしまい気持ちが高ぶってしまうのです。

こうなると、女性は人の意見を聞けなくなります。自分と同意見の人には従うものの、あの人はやめたほうがいいという同じネットにいる女性の忠告も聞けなくなり暴走気味に。ちゃんと自分がいるべき場所、やるべきことがあっての遊びみたいなものだと割り切る冷静さを持っておかなければいけません。

 

言葉でだまされやすい

 

またリアルな人に話せないネット恋愛事情では、言葉でコロッと騙されるのも悩ましいところです。普段夫との会話で労いすらない夫婦関係だと、ちょっとした優しい言葉でだまされてしまいます。しかもそれをわかってて、あえて既婚女性に言葉を投げかける悪質な人も多いのです。

でも女性は自分のことを思って言ってくれたんだと信じ込みます。女性を手に入れる手段として使われた言葉にまんまとハマってしまう既婚女性。実際にそんな言葉を面と向かって言われたら簡単にあしらわれるのに、ツールで書かれた文字であっさりと相手の手中に入ってしまうのは、既婚女性あるあるなのかも知れません。

 

若い頃のような恋愛がしたい!

 

それでも、若い頃のようなドキドキをもう一度してみたいという既婚女性は少なくないでしょう。女性はいくつになっても女性です。ときめきたいという気持ちさえ無くなってしまったら本当に老け込んでしまうもの。できればそんな自分は無くしたい。

でも、そんな恋愛じみたことネット以外でできるものなのでしょうか?実は出来るのです。顔の見えないネットでは言葉だけを頼りに相手を推し量るもの、だまされていたとしても気づかず終わってしまいますよね。でも、実際に会って食事やお酒を楽しんでおしゃべりも弾んで、なんていう会があれば行ってみたいと思いませんか?

先ほども書きましたが、実際に会ってみると自分でプロファイリングして合う合わないを選ぶことができます。相手を自分で確認してからですので、ら話の上手な人なのか、自分と考えや価値観が合う人なのかをその場で知ることができますよね。

そういったイベントで自分に合う人がいればまたグループで飲んだり食べたりすることも可能なのではないでしょうか。

また実際に素敵な人がいれば淡い恋心を自分で演出して、なんていう夢のようなプロセスも…。

 

既婚者同士のサークルで疑似恋愛!?

 

淡い恋心は女性なら一つや二ついつでも抱いておきたいですよね。恋は女性を美しくするものですし輝かせられるきっかけにもなります。

しかも、実際に会える会が既婚者だけの参加という名目でのイベントなら、あなたも気負いしなくていいかも知れません。独身者の中に既婚者が混ざっているなんてちょっと気も引けますし、既婚者がこんな場所に来てって思われないかしらという心配もいりません。

既婚の女性も男性も実は異性との新たな出会いがあまりありません。もちろん仕事やご近所関連なら初めましての人はいるでしょう。しかし異性として見ることはなかなか難しいものです。一人の女性として目覚めるには、やはり外に出て誰かと会う行動をするのが一番ではないでしょうか。

ネット恋愛にハマって自分の置かれた立場を嘆いてのめり込んでしまうより、たまに飲み会サークルで同じ立場の人と出会い楽しい時間を過ごすという選択もあるのです。

あなたもちょっぴり素敵な人と出会ってみたいという気持ちがあれば、ぜひ扉を開けてみませんか?