30代夫婦ともなると、出産や住宅ローン、子供の教育費など毎月の出費が多く、うまく貯金に回せないと悩む人は多いです。

親の介護や老後、子供の未来を考えると、出来るだけ今のうちから上手にやりくりして貯金に回したいものですよね。そこで今回は、気になる30代既婚者の平均貯金額や今日から出来る節約術などをたっぷりご紹介します。

 

1.30代既婚者の平均貯金額は?

人と比べるものではないけれど、やっぱり回りの金銭事情って気になりますよね…。

なかなか聞くことができない30代の平均貯金額をまとめてみました。

 

30代(30~39歳)の平均貯金金額は、413万だそうです。

とは言ってもマイホームがあるかないか、車を所有しているかしていないか、学費ローンや住宅ローンなどの負債があるかないかでも変わってきますし、兼業主婦や専業主婦など家庭の在り方や所得に違いがありますから、現在の平均貯金額を気にするよりも毎月収入からどの程度貯金に回せているか…を考えた方が良いでしょう。

一般的に手取り年収の10~15%程度を貯金に回す人が多いようなので、平均貯金額は参考程度におさめておきながら、1年を通して年収の10%~15%程度は貯金に回せるようにしていきたいですね。

 

収入をベースに考えるとなると、専業主婦世帯と共働き世帯を比べると、大きな差が生まれそうですが、意外なことに収入には大きな差があるものの、貯金には大きな差がないと言われているのです。

専業主婦世帯では、奥さんにお金の管理を任せている家庭が多く、家計簿でお金を管理し、外食が少ない家庭が多く、お金を貯める基盤が出来ているように感じます。

一方で、共働きの場合、お互いのお金はお互いで管理していることが多く、毎月の貯金額やお小遣いの額などが曖昧なケースが目立ちます。

また、忙しいご家庭ですと外食も多くなりますし、仕事の付き合いでお互いに交際費もかかってきますし、通勤用の服や化粧品なども専業主婦世帯に比べて当然ながら多くなってきます。そうしたことから、専業主婦世帯と共働き世帯の貯金額には大きな差がないのだとか…。収入が多い分、油断が生まれやすいですから、しっかり未来に向けて無駄使いはないかご夫婦で話し合うようにしましょうね。

 

2.ライフイベントが目白押し!これからお金はいくらかかるの?

30代にもなると、仕事にもだいぶ慣れ、20代に比べるとその分収入も安定してきた頃ではないでしょうか?一方で、結婚や出産、マイホーム取得、子育てなどの大きなライフイベントが多い時期でもあり、嬉しい反面お金の負担がグンと増えてきます。

「こんなはずじゃなかった…」と後悔する前に、30代からの一般的なライフイベントにかかる必要を理解して、備えておきましょう。

 

・新生活

結婚の前の同棲や結婚後の暮らしのためには、引越し代や家具・家電の購入費用などがかかってきますよね。もしも一から家具(ベッドやソファ、ドレッサーやカーテンなど)を揃えるとなると、それだけでも平均40万程度かかると言われ、それに加え生活必需品である家電(冷蔵庫や洗濯機、テレビなど)にも40万前後。

そのうえ、賃貸マンションやアパートの場合には、敷金・礼金・火災保険・仲介手数料・引越し費用などで50万程度かかるとされ、これだけでもざっと130万…。

引っ越しは業者に頼まず自分たちでおこなったり、家電や家具を持ち寄る、敷金・礼金がかからない物件を探すなど、自分たち次第で費用はぐっと抑えることが出来ます。

 

・婚約

婚約時には、自分たちの婚約指輪だけでなく、両家の顔合わせや結納がありますので、予想以上に費用が必要になることを頭に入れておきましょう。

結納+会場費で18万程度、顔合わせ時の会場代と食事代で6万ほど、そして婚約指輪の平均金額は36.5万円と言われており、ざっと60万程度は用意したいものですね。

婚約指輪に関しては、昔ほどブランドにこだわることはなく、高いものよりもある程度の価格帯で女性の好みのものを選ぶ人が増えています。また近年では、婚約指輪を購入しないカップルも多く、ましてや結納などの伝統的儀式も影を潜めつつあります。

 

・挙式/披露宴

挙式・披露宴の全国平均は357万円と言われています。

人生で1度だけの憧れの結婚式、妥協はしたくないけれどこだわる分だけ、どんどん金額が加算されていく結婚式の費用は馬鹿になりませんよね。

お日柄を気にしないのであれば、仏滅の日は通常よりもリーズナブルに式を挙げられるところが多いです。また、昼間ではなくナイトウエディングを選んだり、WEBなどの格安プランを選ぶと大幅に費用を抑えることが出来ます。

また、自分たちの負担は増えてきますが、招待状や会場の装飾品、プロフィールムービーなどを自分たちで用意すると、コスト削減かつオリジナリティ溢れる式を演出できます。

 

・新婚旅行

一生の思い出になる新婚旅行、国内か国外かによって価格に大きな差が出てきますが、新婚旅行にかける費用は平均58.4万円だと言われています。それにお土産代で10万円程度はプラスしたいところです。

クレジットカードのポイントを利用したり、ハネムーンプランを選ぶことで費用を抑えたいですね。また、トップシーズンやホテルのランクでも大きな差が出るのでしっかり下調べをしてお得に楽しんじゃいましょう。

 

・出産費用

出産をする前に何度も病院へ足を運んで定期的に妊婦健診を行います。

病院によって費用も変わってきますし、検査内容で異なりますが、約10~15万程度はかかります。(※自治体によって補助があり、実際には4~7万程度の人が多い)出産費用は、都道府県によりけり。また、選ぶ病院や個室か大部屋かによって費用に差が出ますが、平均的に45万~60万程度です。(※帝王切開や早産の場合は保険適応対象になる)産後は、出産育児一時金を給付しましょう。

また、おむつやお尻拭きなどの消耗品、哺乳瓶や搾乳機、ベビーカーやベビーベッド、おもちゃなどに25万、マタニティウェアや骨盤ベルトなど全て合わせると、出産費用とは別で、30万近くはかかってくることを頭に入れておきましょう。

 

・子育て

子育て費用は大きくわけて、学費や習い事などの「教育費」と食事代やおもちゃ代、衣類やレジャーなどの「養育費」に分けることが出来ます。

子育ての費用というと、どうしても教育費ばかりに意識がいきがちですが、養育費のことも忘れてはなりません。ちなみに子育てにかかる費用は、一人につき家1軒分とも言われているほどです。

まずは養育費。子供が社会人になるまでの22年間でかかる養育費は、一般的に1,640万円と言われています。次に教育費ですが、お子さんの進路によって金額は大きく異なります。幼稚園から高校まで公立の場合は、約504万程度かかると言われ、国立大学の教育費は511万程度、つまり高校までを公立で過ごし、大学が国立の場合、1,015万円かかる見込みです。

そして幼稚園から大学まで全て私立に進学した場合には、約2,500万円ほど必要になると言われており、養育費と合わせると4,140万円…。それに加え、今では幼稚園から習い事を始めさせる人が増えていますし、部活動を始めれば、その分プラスで費用はかかってきます。

 

・マイホーム

一生で一番高い買い物だと言われるマイホーム。

地域や広さによって、価格が大きく異るので、一概にいくらとは言い難いですが、土地付き注文住宅の購入価格の全国平均は3,955万円だと言われています。

それに住宅ローンの事務手数料や保証料や保険などもかかってきますので、購入価格の6%程度は多くかかると考えておいた方が良いでしょう。また、購入後は必ず維持費がかかってきますので、マイホームを購入する前にしっかり初期費用と維持費を計算し、無理のない返済が出来るようにしましょう。

 

3.貯金が出来る人の考え方と特徴

先程は、ライフイベントでかかる基本的な費用をご紹介しましたが、まとめて見ると想像以上にかかりますよね。

今後も人生にそれだけかかるのか…と思うと、お先真っ暗な気もしてしまいますが、未来にかかる費用を知っておくのは必要なことです。いかに貯金が大切なことか分かったのではないでしょうか?

いきなりですが、あなたは貯金が得意ですか?苦手ですか?

貯金が出来る人と出来ない人の違いには、考え方や行動に大きな差があると言われています。貯金が苦手だと答えた人は、貯金が出来る人の考え方を参考にしてみてくださいね。

 

【貯金が出来る人の考え方と特徴】

・毎月、計画的にお金を使える

・生活費とお小遣いを分けている

・家計簿をつけて毎月使った額を把握している

・貯金専用の口座を持ち、その口座は何があっても手をつけない

・毎月かかる固定費を節約する努力をしている

・小銭も大切にし、積極的に使う

・安いものを買うのではなく、少し高くても長く使えるものを買う

・クーポンやポイントを貯めて使う

・外食は極力少なく、お弁当や水筒を持ち歩いている

 

貯金をするためには、やはりお金の使い方を見直すべきです。

毎月かかる生活費と自由なお金を分けることも大切ですし、毎月の貯金額を決めて、口座に入れることが出来さえすればしっかり貯めることが出来ます。物欲や見栄、人付き合いばかり優先しがちな人はお金が増えないばかりか、精神的にも疲れてきますよね。見栄は捨てて、コスパよく賢く生活してみませんか?

 

4.上手に節約、今すぐ出来る節約テクニック

節約するためには、光熱費や食費、携帯代などの毎月かかるお金を削るのが一番。今すぐ始められる節約テクニックをご紹介します。

 

・電気はこまめに消す

ひとつひとつの電力は高くなくても、地理も積もれば山となるという言葉通りです。意識をして見ると、意外と無駄なところの電気が付けっぱなしなんですよね。

 

・コンセントは必要なもの意外は抜く

コンセントを指しているだけでも、電気料金はかかっています。これを待機電力と言います。実はこの待機電力は、年間の電気代のおよそ6%を占めているのだとか。

 

・追い焚きは出来るだけしない

追い焚きのスイッチをONにしているご家庭は多いですが、一定時間ごとに自動で追い焚きし続けるので、ガス代が結構かかっています。いっそのこと追い焚きはOFFにして、連続で入るよう努力しましょう。

 

・湯量を少なく設定

初期設定のままだと、意外と多い湯量。少ない量に変更するか、シャワーは控えて湯船のお湯で洗い流すようにしましょう。

 

・トイレは小で

トイレの水を流すときに、小の時でも大を押していませんか?

 

・携帯電話のプランを変更

定期的に携帯ショップへ足を運んで、お得なプランへ変更できないか確認することをおすすめします。聞くのはタダですし、恥ずかしいことはありませんからね。また、今では格安携帯も人気です。毎月数千円安くなるので、ぜひ検討してみては?

 

・スーパーのチラシをチェック

今は新聞を取っていなくても、携帯で特売の内容をチェックできます。特売を狙って、買い物をすることで1ヶ月にかかる食費や日用品代がぐっと安くなります。

 

・一週間の献立を考えて購入する

一週間の献立を一気に立てることで、食材の余りをへらすことに繋がります。スーパーへ行く回数も減るので、無駄使いも抑えることが出来ますよ。

 

・アンペアを下げる

電力会社から供給されるアンペア数を下げることで、年間2,400~3,600円程度は電気代を節約することが出来るそうですよ。電力会社に電話するだけでOK。

 

・エアコンは自動モードがおすすめ

エアコンは電源を入れる際に最も電力を消費しますので、こまめに電源をいじらず、自動モードがおすすめ。実は勿体ないからと出かける度に電源を消すよりも、1.2時間程度の外出ならばつけっぱなしの方がお得だったりします。

 

・保険の見直し

一度契約したら、見直さないという人も多い保険…。もっとお得で自分に合うプランはないか、最低でも契約更新の度に担当さんに相談することをおすすめします。

 

・図書館を利用する

本1冊でもいい値段しますよね。読書がお好きな方、買って満足してしまう人は図書館を利用しましょう。

 

・フリマサイトを利用する

フリマサイトでは、日用品やコスメ、衣類やゲーム、釣りアイテム、家具など、たくさんのアイテムが出品されています。中古品だけでなく未使用のものも多いので、定価で買う前にフリマサイトでチェックするとお得。

 

5.まとめ

今回、30代の方に向けてライフスタイルでかかる費用から、貯金の大切さをご説明させていただきましたが、改めて貯金が大切なことだと気付かされましたね。

自分の生活だけでなく、パートナーやお子さんの人生さえも狂わせてしまいかねませんし、老後の年金事情は、暗雲が立ち込めているのも正直なところ。

何事も備えあれば憂いなし!貯金があるとないとでは、生活の豊かさだけでなく、メンタル面にも違いがあります。心にゆとりがない状況は、とても辛いものです。

何も貯金のために無理して、カツカツな生活をしろとは言いません。自分のご褒美に贅沢をしたいと思う気持ちは誰しもありますし、何もかも我慢して、心が満たされない窮屈な人生は楽しくありませんからね。毎月の家計を見直してムダな出費を見直したり、節約が得意な人のマネからはじめて、少しでも貯金額を増やせるように心がけましょう。