夫婦の悩みで、常に上位にランクインするのが“セックスレス問題”。

いくら長年連れ添っていた夫婦だと言っても、お互いが同じ気持ちでないと解消されない問題ですし、心の奥底に突き刺さる問題でもあるので、精神的負担も相当大きい悩みの一つだと思います。今回は、セックスレスにお悩みの方のためのセックスレス解消法をご紹介します。

 

1.セックスレス悩み体験談

まずはセックスレスにお悩みを抱えている方の体験談からご紹介します。悩んでいるのはあなただけではありません!!!

 

(S.Oさん 38歳女性)

30で結婚し、最初の数年はコンスタントに夜の営みがあったのですが、2人目を出産してからはまるっきりなくなりました。相手も同い年なので、正直まだまだ現役だと思うのですが…。誘ってもこっちが虚しいだけなので、誘えずにいますし、一緒にも寝ていないので、チャンスもありません。いつか話し合わないとな…とは思うのですが、反応が怖いです。

子供もいるので、主人を失いたくもないですし、誰にも言えず辛いです。

 

(M.Tさん 42歳女性)

夫婦仲は普通に良いと思いますが、もうここ何年も身体の付き合いはありません。

始めは私の方から育児の忙しさ故、断っていたんです。そのうちに誘われなくなって…。誘われなくなってから寂しいと言うのは、ずるいとは分かっているのですが心がぎゅっと締め付けられます。一度本気で誘ってみたのですが、機嫌取り?無理してると思われたようで断られてしまいました。今からでも、もう一度仲良くしたいです。

 

(N.Yさん 35歳女性)

なかなか子供ができず、病院に通いながら妊活をしていました。妊活中は愛のあるセックスではなく本当にお互い義務的な感じでした。

そんな生活を3年続けていたら、旦那の方が妊活に疲れてしまったようで、セックス中に勃たなくなってしまったのです。話し合い、子供は諦めることにしましたが、その後もセックスはなく。私もなんて声をかけたらいいのか分からず、夫婦仲もイマイチです・・・。

 

皆さんそれぞれ悩みを抱えていますね。

誰にも相談できるような内容でもないですし、いくら夫婦であっても相手に話をするのにそれなりに勇気がいりますよね。断られたときの心のダメージは大きいです。

今回はこんなセックスレスの悩みが少しでも軽くなるような解消法をお話していきます。

 

2.セックスレスの定義とは?

そもそもセックスレスの定義とはなんなのでしょうか?

日本性科学会が1994年に定義した内容によると「特別な理由がなく、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが1ヶ月以上ないこと」を指すようです。セクシャル・コンタクトとは、キスやペッティング、裸でのベッドインも含まれます。

 

1ヶ月と聞くと「仕事が多忙な人や出張が多い人なら1ヶ月くらい普通じゃない?」「1ヶ月に1回でもセックスレスラインなの?」と思う方も多いかもしれませんね。

ちょうど良いと感じるセックスの頻度は人それぞれですし、ご夫婦の生活によって様々ですからね。中には3ヶ月に1回しかセックスをしないけれど、子供もいるし実家暮らしだからこのくらいがちょうど良いペースだとご夫婦で感じているご家庭もあるでしょうし、反対に3週間に1回程度セックスしているけれど、付き合いたてに比べて減ったからと不満に感じる方もいるでしょうし、セックスレスの定義はあれども、セックスレスへの感じ方は、夫婦間でかなり違いがあるようです。

重要なのは、パートナーと気持ちにずれがないかです。自分だけ良くても相手が嫌ならそれは成り立ちません。逆に相手が良くても自分が嫌なら不満が溜まりますよね。夫婦の価値観が合っているか合っていないか、あなたのご家庭はどうですか?

 

3.そのセックスレス、いつでも解消できると思っていない?

実はセックスレス夫婦だとしても、セックスレスという問題を軽く見ている夫婦が多いのが現状です。仲が良いから、お互いがしたいと思ったときにはまたすぐ出来る!と思っているのです。

セックスは、メンタルがかなり影響する行為です。よくはじめてエッチをするときに緊張して勃たなかっただとか、気持ちが乗らないから濡れないと話を聞いたことがあるかと思います。ですから、例え夫婦仲が良くてもいざセックスをしようと思っても、スムーズにいかないことだってあります。それがきっかけでトラウマになってしまいセックスレスが深刻化してしまった話は、良く聞く話。

仲が良いから大丈夫ではなく、取り返しがつかなくなる前に改善・対策をすることが大切です。せめて定期的にキスやペッティング、裸でのベッドインなどの相手の身体に馴れ合う時間を作りましょう。

 

4.“悩み別”セックスレス解消法

ではここからは、本題のセックスレス解消法をご紹介していきます。

女性から断ったケースや男性が拒んでいるケースなど、状況は様々。それぞれのケースごとにご紹介していきます。

 

ケース①女性側がセックスが苦手(痛い・濡れにくい・気持ち良くない)な場合

セックスが苦手な女性は少なくありません。やはり濡れにくかったり、気持ちよさを感じなかったり、痛いという方の場合、セックスをしたくないと思うのは当然のこと。セックスが気持ち良いと思えたら、旦那様との仲ももっと深まりそうですよね♪

まず、痛みを感じる方や濡れにくい方は、精神的に緊張しているなどの原因が考えられます。お子さんが近くの部屋にいたり、同居生活をしていると気を使いながらのセックスになりますよね。ときには場所を変えてリラックスしながら、セックスしてみてはいかがですか?また、痛みを感じるときや濡れにくいときは、無理をせずにローションなどに頼って心の負担を軽くするのもおすすめ。ローションを使うことでマンネリ解消にもなりますからね!一度試しにどうでしょうか?

気持ち良くないことに関してですが、性的快感が少ないということですよね。旦那様側に原因がある場合は、やんわりと「ここがいい」「こうして」と素直に伝えてみましょう。また、抵抗はあるかもしれませんがマスターベーションをして感じやすい身体に自己開発することも感度アップには重要なこと。性に対して前向きにいきましょう。

 

ケース②相手から断られる場合

旦那様からセックスを断れるショックは、言葉には出来ないほどのショックです。

女性としての自信をなくしてはいませんか?まずは、原因をはっきりしましょう。男性の身体は意外とナイーブです。ストレスも女性よりも実は溜めやすいのも男性の特徴。

なにか悩みがないか、様子を見てみましょう。会社が多忙だったり、金銭的にトラブルを抱えていたりすると性欲も落ちます。そのときに女性側から誘われても気分が上がらないこともありますので、まずは悩みを一緒に解決することが大切です。

それ以外に理由がある場合は、異性としての魅力を感じないとか、子供がいると気分が上がらないとか、自分に自信がないなどの原因が考えられます。

日頃から女性らしさを意識させる・体型に気を使う・下着に力を入れる・二人でデートをして場所を帰るなどの工夫が必要です。まずはセックスまでいかなくても、相手を満足させることからはじめてみませんか?

 

ケース③相手がEDの場合

実はパートナーがEDで悩んでいる可能性もあります。男性としても深刻な悩みですが、女性側からしても「私のせい?」と自信を無くしてしまいますよね。

EDの原因は大きく分けて2種類。一つは身体的要因・2つ目は心理的要因です。

身体的要因は、病気が潜んでいる可能性や老化が関係します。老化が原因であれば一時的にバイアグラなどを使うことで対処は可能ですが病気の疑いがあるときは、やんわり病院へ行くことを勧めてください。心理的要因は、性行為がうまくいかなかったり、早漏などで性行為にトラウマを抱えている可能性や強いストレスなどの原因があります。無理にセックスをしようとするのではなく、相手に自信を持たせるように献身的にサポートしていきましょう。

 

ケース④お誘いを断り続けてしまった場合

相手からの誘いを断り続けた結果、もう誘われなくなったという方も多いと思います。

女性は、出産直後や子育てが忙しいとなかなかそういう気持ちにならず、つい断ってしまうこともありますからね。セックスレスを解消するためには、あなたの方から誘ってみましょう。「以前は断られた」という話になったら、逃げずに事情を話しして、わだかまりを解消することが重要です。時にはお酒のちからを借りて大胆に誘ってみるのも手です。

 

5.行動も大切だけど話し合うことも重要

先程セックスレス解消法をご紹介しましたが、行動よりも話し合いをすることも重要です。なぜなら、あなたがセックスレスだと感じていても、相手からしたらちょうど良いペースだと感じている可能性もあるからです。全くないのは別ですけどね…。

また、お子さんがいらっしゃる場合ですと、なかなかそういうムードになるのは難しく、セックスをしたいけれど誘えない…と我慢している場合だってあります。そんなとき話し合いを入れれば、お互いが同じ意見だと安心感が生まれるはずです。

意外とセックスレスって、話し合いで解決することだって多いのです。単純に意思の疎通が出来ていないだけ。行動するのも一つですが、まずはあなたの意思を相手に見せてみませんか?喜ぶ男性は多いはずですよ♪