周りから羨ましいと言われる専業主婦ですが、専業主婦ってなってみないと分からない苦労がありますよね。ある意味365日無休で働いているようなもの。

同じ立場の人に意外には理解されない悩みや専業主婦が抱えるリスクなどをご紹介していきます。専業主婦の方も、そうでない方もぜひ見てほしい一記事です。

 

1.専業主婦は決して楽ではない

よくネットなどでも専業主婦に対して「楽そう」や「働いてないのに生活してる」など厳しい意見が飛び交っていますが、人の生活を知らずに勝手に決めつけるのはどうかと思います。

確かにTVばかり見て、家事はそれなり…の脱力系専業主婦さんもいらっしゃるとは思いますが、それが専業主婦の一般的な生活というわけではありません。朝から晩まで家事や育児で動きっぱなしという奥様もたくさんいらっしゃるのです。

よく専業主婦の生活を年収にするとどのくらいか…という話を耳にしますが、炊事・洗濯・掃除・買い物・子育て・家計管理を合わせて、子育て有りの専業主婦の年収は、約480万円~、子育てなしの専業主婦の年収は、約240万円~と言われているようです。

家計を支える男性と比べると、低いかもしれませんが、それでもぐうたら生活をは程遠い結果ですよね。

朝から洗濯や掃除、昼になったら買い物、夕方からはお夕飯の用意…お子さんがいれば余計です。気づけば朝から夜まで立ちっぱなしだったなんてこともザラです。

 

2.専業主婦の抱える悩み

専業主婦の悩みは、募るばかり。

いくら考えても解消できない悩みが多く、不安を感じている方も少なくありません。どんな悩みを抱えているのか見ていきましょう。

 

・社会から乗り残されている疎外感

専業主婦になると、社会との関わり合いがめっきり少なくなります。

もともとキャリアウーマンの方なら特に感じるかもしれませんが、バリバリ働いている友人や仕事にやりがいを感じイキイキ輝いている人を見ると、自分が世間から取り残されたような寂しさと疎外感を感じます。

 

・話し相手がいない

気づけば今日一日旦那以外の誰とも話をしていない…とふと思うときがあります。また、最近声に出して笑ったことあったかな?と思うことすらあります。

家族や友人以外の人と話す機会がほとんどなく、誰かにさっと話せれば問題にならないようなことが溜まって、大きなストレスを抱えがち。

 

・働きたいけれど、ブランクで不安

専業主婦歴が長いと、いざ働こうと思ったときに、大きな不安が押し寄せてきます。「今更働けるのかな?」「仕事の人間関係が不安」など考えれば考えるほど不安に…。

また、いざ働いて見たら、やっぱりうまくいかなかったということも多く、今まで働いておけば良かったと後悔することも。

 

・周りから嫌味を言われたり、悩み相談がしにくい

仕事をしながら家事に育児に追われる女性は、増加傾向にあります。今では、共働き世帯が多い世の中になってきましたからね。そのため、結婚前は仲良かった友人に相談をしても「◯◯は専業主婦なんだから、いいじゃない!贅沢」とバッサリ言われてしまうことも。

また、周りには“専業主婦をさせていると旦那”と、旦那さんの評価だけが上がっていくことにも不満を感じることも。

 

・誰からも評価されない家事仕事

男性の中には、女性は家事をして当たり前と未だに思っている方もいますし、どうしても専業主婦の場合は、家事をすることが当たり前だと捉えられがちで、家事や育児に関して評価を得られないことも…。一生懸命、夫を支えていても評価をされないことに疲れ切ってしまうときもありますよね。

 

・旦那に文句が言えない

旦那さんに不満を感じても専業主婦という肩書きから文句や不満を言えず、喧嘩すら出来ないご夫婦も中にはいらっしゃいます。傍からみたらモラハラなことも、心にしまいがち。

 

・自由に使えるお金が限られる

旦那さんの収入でやりくりするため、自由に使えるお金が働いている方に比べて限られますよね。旦那さんの収入が多ければ問題はないかもしれませんが、中には服も数ヶ月買えずに、ママ友とも会いにくいと答えるママさんも多いです。

 

3.専業主婦が抱えるリスク

実は専業主婦には悩みだけでなく、リスクすらも抱えながら生活をしています。結婚をすれば誰しもがなにかしらのリスクを抱えるものですが、専業主婦はリスクがただでさえ高いと言われています。恐ろしいリスクとはなんなのでしょうか?

 

リスク①再就職が難しい

専業主婦になって、その期間が長くなればなるほど再就職が難しくなってきます。

専業主婦の武器である炊事や掃除などの能力を活かせる仕事なら付きやすいとは思いますが、デスクワークやコミュニケーションスキルを必要とする企業には再就職が難しくなります。先程の悩みでも出たように、また仕事が出来るか不安という精神的なものもありますし、実際仕事に就くことが、長期的に仕事をされていた方よりハードルが高くなりがちです。

 

リスク②夫の稼ぎに左右される

旦那さんの収入で生活しているため、旦那さんが仮にリストラや減給となったときに家計に響きます。また、自分自身も更に節約をしなければならなくなり、他の共働き家計の裕福さを羨む可能性も…。

また突然旦那さんが倒れて、仕事が出来なくなる可能性も0ではありません。そのときには自分が主となり、稼いでいく覚悟が必要になります。

 

リスク③離婚をしてしまった場合

一番怖いのが離婚問題です。専業主婦の場合、旦那さんの収入が全て。ですから仮に離婚をした際には、年齢にもよりますが、財産分与で得たものだけでは生活できませんから、ご自身でも働く必要が出てくるでしょう。

リスク①でもご紹介したとおり、再就職がただでさえ難しい専業主婦。かなり離婚をした際のリスクは高いです。それを恐れて、浮気を黙認している主婦の方もいらっしゃるほど。

 

4.モチベーションを保つために心がけたいこと

悩みやリスクが切ってもきれない専業主婦。実際お気楽なんかではなく、家計を守るために頑張っているんです。影の苦労を思うだけで涙が出てきます…。

ストレスを溜めやすい専業主婦だからこそ、日々のモチベーションを高めておきたいもの。お金をかけずにモチベーションを保つ方法をご紹介します。

 

・自分を自分で褒めてあげること

褒めてくれる人がいないなら、せめて自分で自分を褒めてあげましょう。

ダメだダメだ…とマイナスに考えてばかりだと気分までも本当に暗くなります。だから、今日も私は頑張ったと自分を肯定するのです。認めてもらえなくても、私は一日やりきったと自信を持つだけでモチベーションが変わってきます!ケーキやお酒などお好きなものを一週間頑張ったご褒美で食べるのも◎。

 

・小さなことに喜びを感じる

家事をすることに対して喜びを見出してみましょう。

「窓ガラスが綺麗になったら気持ちいい」「新しいシーツにしたらスッキリ」「昼間の天気が最高」と、毎日の何気ない生活に喜びと刺激を感じましょう。理想はシンデレラ!シンデレラは掃除やお洋服作りにも楽しさを感じています。あんな前向きになれたら幸せですよね。

 

・趣味の時間も確保する

頑張ってばかり、悩んでばかりだと何事も楽しめません。メンタルの乱れは行動全てに影響しますから、ご自分の好きなことに集中できる時間も作りましょう。

 

・専業主婦に理解がない人と無理に仲良くしない

結婚して出産して~の時間の流れと共に人の考え方は変わってきます。例え今まで仲の良かった友人だとしても考え方が合わずにストレスを溜めるのならば無理に会う必要はありません。お互いつるむ人間も変わっていくのでしょうから。

 

・旦那さんに甘える

やっぱり専業主婦にとって、一番身近な存在は旦那様!専業主婦の理由はそれぞれ家庭によって異なるとは思いますが、時には旦那さんに思いっきり甘えてみましょう。基本的に男性は甘えられることが好きな方が多いですし、長く一緒にいればマンネリしがちにもなりますから、ガラじゃないと思っても「褒めて~」「頭撫でで」など甘えてみては?

 

5.気晴らしに既婚者サークルはいかが?

話す相手が限られる…とお悩みの方はぜひ、多くの人で出会える既婚者サークルを利用してみませんか?既婚者サークルは、既婚者の男女限定の飲み会です。

既婚者同士だからこそ、相談し合えることも、理解し合えるものも多いですからね。また、男性・女性どちらの意見も聞けるのも魅力。社会から取り残されている疎外感や話し相手がいないと悩む専業主婦の方にぴったりです。

昼間開催されていることも多いんで、時間を見つけて参加できるのも嬉しいですし、匿名で参加できるサークルも多数あります。また、年齢制限だけでなく、専業主婦限定・子供なし限定などサークルによっては制限がある会もあるので、自分と話が合う人も見つけやすいです!

参加費も男性と比べ、女性は2.3千円と安く設定されているので、参加しやすい点も助かりますよね。多くの女性がストレス解消の場や人生相談、気晴らしなどで参加していますよ♪

ストレスを抱えがちな専業主婦だからこそ、うまく気晴らしが出来る方法をなんでもいいので見つけてみましょう。

不安やリスクはなかなか消えないですが、まずは専業主婦を楽しむことが何より重要です。