妊娠中は、お腹の中のあかちゃんにもしものことがあったら…と考えてしまうと、セックスに対して臆病になりがちですよね。無事にあかちゃんを出産し、いざ旦那との時間も楽しもう!と思っても、気づけばセックスレス…。実は、このケースよくある話なんです。産後も変わらず仲が良いご夫婦は、なんと妊娠中もパートナーとセックスをするのだとか!!?
そこで今回は、妊娠中のセックス事情についてお話していきます。
1.産後、セックスレスに悩む夫婦は多い
妊娠中や産後すぐは、体調の変化や精神的な問題、育児にお疲れモードでセックスに対してなんて女性はなかなか考えられない時期ですよね。おまけに睡眠時間もしっかり確保できぬまま、あっという間にときが流れていきます。気づけば1年以上も旦那様とセックスしていない…なんてことはザラです。
ハッと気づいたときに、自分からアクションを起こして、旦那様も乗り気になってくれれば問題はないのですが、その状況を気にかけることなく時間が過ぎ去ったときに大きな問題として姿を現すのが“セックスレス問題”です。
近年セックスレスに悩む夫婦は増加傾向にあり、男性だけでなく女性が不満を抱えるケースも多くなっています。この問題が解消されずに離婚を選択する夫婦も多く、今では離婚の原因の一つに性的不調和もランクインしているほどです。
セックスレスに陥る原因として“妊娠”が一つの理由として挙げられます。
安定期までは、流産の心配もあり、どうしても慎重になりがちですし、お腹が大きくなってからは母としての自覚も生まれ、セックスを避けがち。旦那さんからのお誘いを断る傾向が強く、出産後しばらく経ってからも余裕がない・性に対して興味が沸かないと答える女性も多く、セックスレス陥ってしまいがち。
長期的なセックスレスに持ち込まないためにも、妊娠中だとしても夫婦間のスキンシップを大切にすることが重要です。
2.そもそも妊娠中ってセックスしても大丈夫なの?
そもそも妊娠中はセックスをしても大丈夫なのでしょうか?
多くの方が、あかちゃんに影響があるのでは?とマイナスなイメージを持っていることと思いますが、結論から言ってしまえば、妊娠中であってもセックスをして大丈夫です。
ただし、流産や早産の危険があると言われている場合や不正出血がある場合はもちろん控えるべきです。
よく、妊娠11週以前のセックスはしない方が良いという意見を見ることがありますが、これは妊娠初期は不安定で流産につながると考えられていたからです。
しかし実際には、妊娠初期の流産は染色体の異常による場合が多く、妊娠初期にセックスをしても、流産する心配はないと言われています。ですが、もちろん性行為の途中や終わったあとに、痛みや違和感を感じたときには、無理をせず中断をし、医師に相談をするべきです。
3.妊娠中に負担がない体位は?流産や早産の可能性は?
お腹が出てくると、座っていても立っていても、寝ているだけでも辛いですよね。セックス中はなおさら!出来るだけ妊婦さんが苦しくない体位を見つけて、無理をしないセックスを心がけましょう。
そこで、おすすめの体位が、“後側位”。
二人とも横向きに寝て、男性が後ろから挿入する体位です。密着度が高く、男性もあまり体力を使う必要ががなく、女性にも負担がかかりにくいですし、ピストン運動が強くないため、妊娠初期の方も、お腹が大きくなっていた方にもおすすめの体位です。後側位でも辛い場合は、抱きまくらなどを使うと更に楽でおすすめです。
どの体位もダメということはないですが、正常位はお腹を圧迫するので控えるのが無難でしょう。出来るだけお腹に負担がかからない体位の方を選んでご自身が楽な体制を見つけてみてくださいね。もし挿入中に痛みを感じた場合は、途中でも中断するようにしましょう。
心配な流産や早産の影響ですが、あかちゃんは子宮内で羊水で守られているので妊娠中のセックスが赤ちゃんに直接影響なく、ソフトにする分には問題無いと言われています。
4.妊娠中のセックスで気をつけたいことや仲良し夫婦の決まりごとは?
・長時間の性行為は避けるべき
長い時間、愛し合うのは普段だったら凄く良いことですし、ご夫婦が仲が良いことはお腹の中のあかちゃんにとっても嬉しいことですが、長時間、薄着や裸でいると身体が冷えてしまい、お腹の張りを引き起こす可能性があるので、長時間の性行為は控えましょう。出来るだけお洋服脱がないようにするか、毛布やブランケットを掛けておくのがいいかもしれませんね。
・お腹に負担のかからない体位で
お腹に負担をかけるのは絶対NG。お腹の赤ちゃんを守るためにも、少しでも辛いと思ったら素直に旦那さんに声を掛けましょう。男性にはわからない感覚なので、予め伝えておくと行為中にも気にかけてくれるでしょう。
・深く挿入しないようにする
特に妊娠初期には、十分気をつけたい項目です。妊娠初期には過度な運動はNGと言われているくらいですから、深い挿入は避け、ソフトな行為をしてくださいね。旦那さんにも行為の前にしっかり話をし、行為中に水をささないように注意しましょう。
・コンドームは絶対
避妊としてではなく、感染症から赤ちゃんを守るためにコンドームを着用するようにしましょう。精液には子宮を収縮させる成分が含まれていると言われていますので、精液や雑菌が子宮内に入ることがないように、事前に対策をしましょう。
・清潔が一番
妊娠中の女性は、細菌に対する抵抗力も弱いので、感染症にもかかりやすい状態。清潔を心がけることが大切です。コンドームをつけるだけでなく、お互いシャワーを浴びて綺麗な状態で行為をしましょう。
・大人のおもちゃは禁止
深い挿入と同じように、膣内をかき回すようなハードなプレイは控えましょう。早産を誘発する可能性もありますし、妊娠中は敏感で、膣に傷がつきやすい時期でもありますので、大人のおもちゃは使わない方が良いでしょう。
・つわり時はオーラルセックスはしない
つわりの時期は、気分が悪く、セックスに対して乗り気にならないこともありますよね。それでも男性は違いますよね…。そんなときオーラルセックスを求められることもあると思いますが、つわりの時期はオーラルセックスは避けましょう。断る際には「つわりが落ち着いたらねっ」など旦那様へのフォローを忘れずに。
5.妊娠中のセックスで、産後のセックスレスを回避
妊娠中は、産後と違いあかちゃんの様子が目で見えるわけではなく、どうしてもセックスが危険な行為と判断してしまう方が多いですが、実際はそうではありません。
産後しばらくは子育てで余裕がなく、なかなかセックスをするタイミングが作りにくいですから長期間のセックスレスにならないためにも、妊娠中からご夫婦でセックスのルールを決めて、楽しんでおくのが夫婦円満の秘訣かと思います。
妊娠中の時期から、セックスを拒んでしまうと、どうしても旦那様とギクシャクしてしまいがちで、産後もお互いに誘いにくくなってしまい、長期的なセックスレスに陥りやすいですからね。
妊娠が分かったら、あかちゃんのことだけでなく、自分たちの夜の営み事情についても話しをして、ルールを決めておくのが◎。ルールの中身としては、痛みが出たら中断・清潔にする・コンドームは絶対着用・ソフトプレイ・長時間は避ける・楽な体位についてなどです。
ストレスなく、夫婦円満にマタニティーライフおよび産後ライフを楽しんでいきましょうね♪