夫婦によって違う倦怠期の時期

倦怠期の時期というのは夫婦によって全く違っており、早い夫婦で結婚して間がない時期、遅い夫婦だと子供が手を離れて夫婦二人になった時と様々。

倦怠期自体も感じる夫婦と感じない夫婦がいるのですが、大なり小なり夫婦間には相手に対して不平不満を感じるのが当たり前になっています。それが肥大化して相手のために何かをすることが億劫になりケンカに発展するのが倦怠期なのです。

そんな時期が結婚して間がない時に現れると、なんで結婚したのかと悔やんでしまうことにもなりかねません。遅かれ早かれやってくる夫婦生活の倦怠期を乗り越えるコツを、今回はご紹介していきたいと思います。

 

なぜ倦怠期があるのか

まず、なぜ夫婦間に倦怠期があるのかということですが、生まれて夫や妻と出会う前までの環境を覆すほどの生活環境が変わることがまず第一のきっかけ。もう一つは個々人の考え方や価値観の違いがあり、お互いが対等で譲れないというのも倦怠期に陥る原因になります。

倦怠期の時期について書かせていただきましたが、早い時期に倦怠期が訪れる夫婦は生活環境が変わったことへの戸惑いと、相手が自分の思うように動いてくれないことへのジレンマが抜けきれないことが大きいのです。そして遅い時期に倦怠期を経験する夫婦は、結婚して子供が生まれ互いの考え方に差を感じるようになり、意見を譲り合うということが出来なくなってしまったことから感じるもの。

それぞれに倦怠期に陥る理由がはっきりと分かれているのです。

どの時期に感じる倦怠期にも共通するのは、夫婦二人ともが相手の意見にカチンとくることが多く譲れないことです。相手の意見も聞きながら自分の考えを話し合えたらいいでのすが、夫婦だからこそ難しい面も。

ましてどちらかが我慢すればいいというものではなく押さえつけられたら押さえられたで、結果熟年離婚という、一番最悪な結末になるということもあります。できれば倦怠期で済んでのちに笑い話になるような夫婦になるのが理想でしょう。

ただ倦怠期に限って言えば相手のことが嫌いになったわけではないので改善の余地はあります。

 

思っていたのとは違う理想と現実

倦怠期が起こる、または感じる原因として互いに譲れない部分が多いことを書かせていただきました。と同時に結婚や子育て、家庭のことに至るまである程度抱いていた理想というものがあると思います。

結婚生活に抱くイメージを理想と考え、実際その通りになるように頑張ろうとする。しかし理想とは違う生活に対するギャップ。頑張っているからこそ、心身共に疲れてしまい夫婦間にも疲れが表れてしまうのです。

理想のようにはいかないと頭ではわかっていて、事実思い通りにならないことがたくさん。相手がいることなので仕方がないのですが次第に口調も強くなったり荒くなったり。

夫婦という近すぎる関係だからこそ小さなことから大きな問題になってしまうのが、この倦怠期なのです。

誰もが持つ夫婦生活の理想と現実、また二人でいるのが窮屈で話をするのもしんどいと思ってしまう倦怠期を乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか。

 

普段からため込みすぎない

結婚生活を営む夫婦にはほぼやってくる倦怠期。この倦怠期を乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか。まずは普段から思っていること言いたいことをため込まないというのが大切でしょう。

始めは小さなことからかもしれませんし、言っても直してくれないだろうという諦めもあるかもしれませんが、ことが小さなうちに相手に伝えるように心がけましょう。

また、伝える時は言い合いではなく、自分はこう思うけれどあなたの意見を聞きたいということを相手に伝えるようにしましょう。言葉尻が喧嘩腰になってしまうと余計にギクシャクしてしまいますし、相手の言葉も入ってこなくなります。女性は言葉がキツクなる傾向があるので溜めないで伝えるのでもひと呼吸おいて伝えましょう。

男性は特に、言わなくてもわかるだろうというのは身勝手な言い訳なので、まず自分への意見を聞き自分が考えていることをちゃんと伝えるようにするといいですね。

 

相手を自分の理想に当てはめない

ついつい小言のように言ってしまう時は、大概が相手を自分の理想に当てはめてしまっている時です。人によってキャパも違いますし強い口調で言われてしまうと反発する心が湧いてしまいます。

相手に理想を当てはめるというのは、相手に期待しすぎるともいえます。不満をぶつけそうになった時は、相手の許容量を越えるような要求をしているんじゃないかと考えてみましょう。とはいえ、自分一人で抱え込んでしまうのはよくありません。倦怠期を乗り越えるのに必要なのは夫婦での会話ですので、自分がどしても我慢できなくなったことなどはちゃんと話をしてみるのが賢明です。

話を聞いてくれない夫や、要求ばかりする妻に頭を抱える人は多いとは思いますが、夫婦はできることできないことのバランスを把握していたら案外上手くいくことも多いもの。やはりお互いに歩み寄るというのは非常に大切なことですので、ちょっと理想を押し付けてしまいがちな夫婦関係を打ち明けられたらとてもいい夫婦関係に発展するのではないでしょうか。

 

お互いの時間を尊重する

倦怠期に入る夫婦に大切なこと、それはお互いの時間を尊重すること。倦怠期だからこそ常に一緒にいて、というのは大きな間違い。相手の嫌なところもダイレクトに見えちゃうのは悪循環意外何物でもないです(笑)

共有できる趣味があるときはその時だけは一緒に楽しんで、別々のところにも自分の居場所を抑えておくのが夫婦関係悪化を防ぐいい方法でもあるのです。夫婦というのは子供が巣立っても続いていく関係ですよね。その夫婦間で亀裂が入ってしまった時に逃げ場所が無いというのは、夫婦というのを客観的に考える場所が無いということ。

ずっと当事者で居なければならないというのは心身共に疲労するのは間違いないので、家庭の中だけで動くのは自分を壊しかねません。

本音を話し合える友達を作っておく、家庭や仕事とは違うところで人と出会える場所を用意しておくとそこに行くことで自分を取り戻すことも出来るのです。今では大人ばかりのサークルなどもあるので、全く知らない場所に飛び込んで疲れをいやすことも出来るのではないでしょうか。

夫婦で協力してしなければいけないコトが沢山ある一方で、個々で時間を作り個々で楽しむ場所を作ることでまた家庭に帰った時に新鮮な気持ちで家族に接することができるのです。

まとめ

 

今回は夫婦に訪れる倦怠期を乗り切るコツをご紹介しました。夫や妻からのDVではなく夫婦関係に気だるさを感じているレベルなら今回ご紹介した内容で十分改善できます。

ただ、これが相手からの激しい束縛やそれこそ暴力が含まれているようでしたら全く変わってきます。倦怠期は相手に恐怖や諦めは無く、どうにかして相手と話し合うことができる状況です。でも完全に恐怖を感じ相手に何も言えない関係なら夫婦だけで修復しようとせずに第三者に入ってきてもらうのが賢明でしょう。

倦怠期の夫婦間のずれは互いに話し合う時間をなるべく作るようにして、あえて夫婦別々の時間も作るというのが乗り越えるカギとなります。いつまでも新鮮な気持ちで夫婦が向き合えると、良い夫婦関係が長く続くというもの。倦怠期をいい意味で夫婦を見直すきっかけとして、二人でぜひ乗り越えてみませんか?