既婚女性が抱えるもの

既婚女性のほとんどが抱えているもの、それは夫や子供のこと、金銭的な問題、親の悩みなど自分のことではないものばかり。しかも家庭を持ってから、独身の頃にはなかった問題ばかりです。それらを背負っているにも関わらず夫は聞く耳を持たないというパターンも多く、妻であり母親である自分が孤立していく傾向にあります。

今の時代物理的には豊かにはなってきましたが、精神的に追い詰められることも多く自分自身が持つ悩みに頭を抱える暇さえ与えられません。家庭を持って幸せは沢山経験はしてきましたが家族のために、というコンセプトで生きてきた結果自分のことが置き去りになっている女性は少なくありません。

そして自分自身の悩みにふと気が付いた時に、自分の持つコンプレックスは今でも大きく影を落としていることに気が付くのです。

コンプレックスとは自分が他社より劣っている部分を指し、普段は時間や目の前のやるべきことに押されて見えないものですが、湧きだしたときにどうにも抗えない苦しさや辛さを覚えてしまうのです。

 

女性が持つコンプレックス

 

具体的に女性が持つコンプレックスとはどういったものがあるのでしょう。未婚既婚に関わらず幼少期からの環境も関係してくるもので、育ってきた家庭や周りの人間との関りが大きく影響しています。

女性の多くが持つコンプレックスの一つに体の一部分というのがあります。他者と比べて衰えているという意味では間違いなく当てはまるのですが、いつもは気にしなくても例えば同窓会や偶然再会した友達と出会った時などに、昔感じていたコンプレックスが顔を出します。

彼女は本当に可愛くて人気者だったな。それに比べて自分は全然だった。

そう感じてしまい、時間に忙殺されて忘れていた劣等感のようなものまで思い出してしまいます。昔の若い頃のコンプレックスというのはなかなか抜けないもので、たまに大きく自分の中にはみ出すように湧いてくるもの。特に女性は見た目にコンプレックスを抱えていることも多く、大人になっても克服できていないコンプレックスに苛まれてしまう時があるのです。

 

克服できないコンプレックスの謎

 

 

なぜコンプレックスは克服できないのでしょう。実際は克服できないものではなくて乗り越える方法がわからないまま大人になってしまった結果、ちょっとこじらせてしまうというのが大きな理由です。

実はコンプレックスは自分だけの力で簡単には克服できないものなのです。コンプレックスには様々なパターンがあり、自分で勝手に持つイメージで作り上げたものもあれば他人からの何気ない一言でそれまで気にもしなかったことが気になりだした場合も。

中には親兄弟から指摘されてずっと持ち続けているコンプレックスもあるのではないでしょうか。そうやって自分の中に溜まっていってしまった塊がいつのまにかトラウマに発展しているものまで様々。

そんな自分の中に残っているコンプレックスを簡単に克服できれば楽なのですがなかなか難しく、自分でと考えるとコンプレックスやそれを抱いた時の感情まで抑圧しかねないので、後で噴出した時にやっぱり自分なんてと思ってしまうことに。ただ克服できない理由を一つ一つたどっていくと、乗り越えることも出来るのです。

 

自分で直そうとすると

 

昔から持つコンプレックスを自分で直そうとすると、先ほども述べた通り感情すらも持っちゃけないと思うようになり自分の中で封印させてしまう恐れもあるのです。特に既婚女性は普段は多忙で忘れていることも多いもの。それが昔の記憶がよみがえるきっかけがあったおかげで全て思い出すのです。劣等感を伴ったコンプレックスは頑固なもので自分一人で何とかしようと思えば思うほど、こんな自分じゃダメなんだと言い聞かせてしまう傾向があります。

そうなると余計にこじれてしまい、克服どころかいつまた強い劣等感に苛まれるかわかりません。

劣等感は自分だけの力でどうこうできるものではなく、他者にも助けてもらいながら克服していくものなのです。それぐらい根深いものですので自分一人で何とか出来るものでは決してないのです。

克服するポイントは人からも認められて、自分を許すところから始めること。しかし劣等感を持った女性がコンプレックスを何とかなかったことにしたいと間違った克服方法を行っていることが多々あります。

 

ストレスを発散するように

 

既婚女性も最近では飲みに行ったりカラオケに行ったりしてストレスを発散する時間を設けています。子供を夫に預けてお酒の力を借りて友達と愚痴を言い合う。

確かに普段抱えているストレスは軽減されるでしょう。ただ根付いたコンプレックスはそうそう消えてはくれません。一時の楽しければいいという時間を過ごすことは現代人には必要ですが、全て解消するものでもありません。忘れるという時間はいつかは戻らなければいけない場所と時が待っているのです。

現代の既婚女性は昔の人ほど家事に追われているわけではありません。ですからゆとりができると色んな事を考えてしまいます。いつもなら夫や子供のこと、やらなければいけない家事のことを考えるのが普段の生活なのにコンプレックスを感じるなんて、と。

独身の頃と違って家庭を持ってから感じるコンプレックスは若い盛りで乗り切ることも出来なし、かといって態度や表情に出すわけにもいかないもの。ストレスを発散するだけでは克服は難しいのです。

 

人をマウンティングしてコンプレックスを忘れる

 

これは既婚女性、特にSNSばかりしている人に多いのですが、人をマウンティングすることで自分のコンプレックスをなかったことにしようというもの。実際に克服できるコツでもなんでもなく、結局自分が感じている劣等感を他のの誰かにも味わせたくてやってしまうのが人を貶したりマウンティングしたり、ということです。

昨今はいわゆる炎上というのがネット上で頻繁に起こっています。人を馬鹿にしたり人が自分より劣っていることを公然と言葉にして発信していますが、それも自分が持つコンプレックスより強いものを誰かに強いるのが目的です。

言った本人はしてやったりと思っているつもりが、実は自分の中の劣等感は消えることはありません。コンプレックスがいつか凝り固まってしまい、いつまでも持ち続けなければいけない結果として今後自分の中に現れてしまうのです。

他者をいくら落とすようなことを言っても、自分自身を変えていかなければコンプレックスは無くなることはありませんよね。これもストレス発散にはなるかも知れませんが、人を貶す言葉はいつか自分にも返ってくるものです。決しておススメできるポイントではありません。

 

体の一部分がコンプレックスだった時

 

コンプレックスが体の一部だった時に、まずそれを克服したいと思ったら美容整形を想像します。最近では一重瞼がどうしても嫌で二重の整形をする女性が増えています。確かに毎日器具を使って二重にするという手間は大変ですし、一度整形して何度かカウンセリング受けたら放置でいいという方が楽ですよね。

そういった小さい体の一部分だったり、中には大掛かりな美容整形に挑む女性も多いでしょう。独身の頃ならそれもできるかもしれませんが、家庭を持った今の自分に話してできるかといえば金銭的なことも絡んできますし大変なことです。

整形とまではいかなくても普段の生活で綺麗に見せようと努力することは大切です。体のラインが気になる人は食事に気を付け、普段の生活習慣である程度は治ります。コンプレックスを克服するカギはこんな自分はダメだと卑下することではなく、なんとかこれを脱しないとと自分を変えてみる努力からです。その努力が自分にとって自信につながっていくのです。

コンプレックスを克服するのは自分を変えたいという努力と、他者からの承認欲求によるものが大きいのです。

 

自分自身の自己肯定感をあげる

 

いつまでもこんな自分じゃだめだ、と思い込んでいると何も進歩はありません。自分の中の劣等感やコンプレックスと向き合ってこんな自分でもいいんだと許せるかどうかがコンプレックス克服の第一歩です。

こんな自分でもいいし、もうちょっと前を向いて、下を向いていた頭を挙げて姿勢を正すだけでも目線は変わりますし見る世界もちょっと変わってきます。

それは自分への自信にも直結しますし、自分自身の自己肯定感をあげる源にもなります。コンプレックスは劣等感から来るもの。人と比較して劣っている自分の何かに対して感じるものです。そこで人と比べるのではなく、昨日の自分より今日の自分がどうかということを念頭に置いて考えるように心がけましょう。

人は自分が思うより自分のことを気にはしていないものです。確かに他者と比べる癖のある人はいて、マウンティングしてくる女性は多いでしょう。特に既婚女性はママ友との交流もありますし、自分が小さい頃から抱いていたコンプレックスが相手によって思い出されることもあるかも知れません。

自己肯定感はメンタルの部分でも自分を正常に保つ意味ですごく大切なもの。自分を肯定することでコンプレックスを持っている自分を好きになり、また人からもそのままがいいよと背中を押されて劣等感を克服することができるのです。

 

自分のことをまだ知らない人に会いに行く

 

コンプレックスや根深い劣等感は、自分のことをよく知る人に理解してもらったとしても一笑に付されたり、そんなことないよと受け流されて終わりなことが多いもの。

それなら思い切って知らない人の集まる場所に飛び込むのも、自分を認められるきっかけになるかも知れません。知らない人の中には、実は自分も同じようなコンプレックスを持って生きているという人に出会うきっかけがあるかも。知らない人の中に飛び込むのは勇気がいりますが、初めてというのはみんな同じ気持ちで参加しているのです。

そして知らない人はまず相手が悩んでいることに真剣に耳を傾けてくれるものです。周りの人の中では今までに聞いたことのないアドバイスも含まれているかも知れません。

例えば同じ立場の人たちが集うイベントだと、割とおなじ悩みを抱えていることも多いですし、初めはそんな赤裸々に話すことは無くても何度か会っているうちに実はコンプレックスまで同じということも。

現代人は表立って顔に出すことは無くても、抱えているものはすごく重いことが多いのです。あなたも思い切って悩みやコンプレックスを打ち明けられる相手を見つけるというのも、克服するきっかけなのではないでしょうか。

 

大切なのはコンプレックスも愛せる自分になること

 

コンプレックスを克服する方法は人様々あるかもしれません。しかし多くは人と比較した時に起こるものです。人と比べるのではなく、自分はコンプレックスも劣等感も持っているがこれでいいんだと許せるところから鎖が外れるのです。

中には、これはコンプレックスでも劣等感でもない!と頑なに考えている人がいるでしょう。そう思っている人の方がコンプレックスに対して抑圧し続けているので根深いものがあるのではないでしょうか。明るく振舞って自分の中でコンプレックスは存在しないと言いきかせないといけない生き方は、既婚女性によくあることです。

その抑えてきたものをちゃんと自分で愛していけると、次第にコンプレックスは影も薄くなっていくのではないでしょうか。

 

イベント参加で自分に自信を

 

自分自身を変えるきっかけというのは普段の生活では難しいかも知れません。しかも行ったことのないイベントに参加するというのは大きな一歩ですよね。

しかし自分を変える大きなきっかけにはなると思います。初めて参加するというのなら同じ既婚者だけが参加OKという既婚者サークルがいいのではないでしょうか。

若い頃に抱いて今も心の中に持っているコンプレックスも、そんなイベントに参加していくにつれて相談できる人に巡り逢えるのでは。昔から人と比べてしまう自分の性格が既婚者となった今、仇となってしまってはもったいないですし、自信を持って自己肯定感をあげていくようにすればきっとコンプレックスもいつの間にか克服している自分に気が付くときがくるでしょう。

自分だけでは簡単に乗り越えられないコンプレックス、人とのかかわりの中で自分を変化させながら良い展開を迎えられるといいですね!