ライフスタイルや嗜好によってそれぞれ異なる寝室事情。深い意味はなくとも、仲の良い友人にもちょっぴり尋ねにくい内容ですよね。そこで今回は他人には聞けない夫婦の寝室事情や別室で寝ることもメリットやデメリット、別室でも仲良く過ごすための秘訣などをたっぷりご紹介したいと思います。

 

1.寝るときは夫婦同室?それとも別室?

新婚当初は一緒に寝て、一緒に起きる。そんな生活に幸せを感じていたご夫婦でも、結婚生活が長くなるうちに「別室で寝る方がいいかも?」とさまざまな理由から寝室事情が180度変わることだってあります。

 

ちなみに日本における夫婦の寝室事情から見ていきましょう。

既婚男女405名にアンケートをとった結果は、同室が77.6%、別室が22.4%という結果が出ました。アンケートから見ると、同室で寝ているご夫婦が圧倒的に多かったですが、別室で寝ているご夫婦も決して少ない数字とは言えませんよね。

以前は、夫婦別室=家庭内別居=不仲と考えられていましたが、現代は寝室が別室だからといって不仲とは限らない時代になってきています。

ひと昔前に比べ、現代では女性も働く共働き世帯が増えていますし、少子高齢化や晩婚化が進み、子作りをしない夫婦も多く“一緒に寝ない方が快適”と、考えるケースが増えてきていることが夫婦別室に繋がってきているようです。今度、数十年後には別室で寝る夫婦の割合は、もっと急増するのではないかと考えられます。

 

2.別室で寝る際のメリットとデメリット

別室で寝てしまうとスキンシップの時間が減るのではないか・・・睡眠のストレスが本当に減るのか・・・など気になる点は多いですよね。別室にしてから同室に戻すのも大変だと思いますので、事前に別室で寝る際のメリットとデメリットをチェックしておきましょう。

 

《別室で寝るメリット》

・快適に寝れる

パートナーの寝相が悪かったり、歯ぎしりがうるさいと、寝付くのも大変ですし、熟睡できずストレスも溜まりますよね・・・。別室なら相手に邪魔されることなく熟睡することが出来るので、快適です。

 

・恥ずかしい部分を見せなくて済む

中には自身の寝癖が悪いとお悩みの方もいらっしゃることでしょう。それが原因で恥ずかしい思いをしたり、パートナーから不満を言われる場合にはいっそのこと別室にした方がストレスなく過ごすことが出来ます。

 

・気を使わなくて済む

寝る時間や起きる時間が別々だと、相手を起こさないようにと気を使う点が多いかと思います。寝返りもろくに出来ないこともしばしば。別室であれば、寝る時間や起きる時間も相手に合わせなくて済みますし、ベッドにダイブもできちゃいますよ。

 

・自分の時間を楽しめる

寝室が別だと寝る時間も合わせる必要がありませんし、テレビやゲームなどの趣味の時間も楽しめちゃいます。夜が遅く帰っても、相手の睡眠を邪魔することもないので、会社の飲み会などプライベートも充実しますね。

 

・マットレスやまくらを自分好みにできる

マットレスやまくらの硬さ、室内の温度など好みは人それぞれ。いくら夫婦と言えども、好みが全て合うことは稀だと思います。

寝室が別ならば自分好みに寝具を選ぶことが出来ますので、身体に負担もなく健康面にも良いですよ。

 

《別室で寝るデメリット》

・セックスの頻度が減る

同じベッドで寝ていれば、スキンシップも多いですし、自然と良いムードに持っていきやすいですが、寝室が別ですと、どちらかが誘わないといけないですよね…。そのため、セックスの頻度が減る可能性は高くセックスレスに発展することも。

 

・周囲から不仲だと思われる

実際不仲でなくとも、別室で寝ている=不仲だと思う人も多いのが現状です。あまり周囲に話すことでもないので知られないとは思いますが、周囲の何気ない発言にショックを受けることもあるかもしれません。また、お子さんが親同士は仲が悪いと解釈する可能性もあります。

 

・部屋数が多く必要

一緒に寝れば夫婦の寝室は1つでOKですが、別室で寝るとなるとその分部屋数が必要になります。マンションやアパートの場合は、築年数などを抜いて考えれば部屋数が多い(面積が広い)ほど賃貸が高くなりますからその分出費も高くなります。

 

・電気代がかさむ

暖房や冷房をそれぞれの部屋で使いますから、一緒に寝るのに比べ電気代がかかってしまうのは大きなデメリットでしょう。

 

・仲直りしにくい

部屋が別なので、話しをする時間も減り、一度ケンカをすると仲直りまでに時間がかかるとの意見も多いようです。中には一週間顔を合わせないなんてご夫婦もいるのだとか!!

 

3.同室さん、ベッドはシングルとダブルどちら派?

一緒の部屋で寝ると言っても、その形態はさまざま。

仲良くダブルやクイーンベッドで寝ているご夫婦もいれば、シングルを2つくっつけたり、はたまた離して寝たりと、同室と言ってもいろんな寝方がありますよね。

先程、同室で寝ていると答えた77.6%をさらに細かく分類すると・・・

 

シングル派(シングル・セミダブルを2つ並べてそれぞれ寝る)35.3%

ダブル派(ダブルサイズを二人で寝る)29.2%

ダブル以上派(クイーン・キングに二人もしくは子供と寝る)21.9%

その他 13.6%

 

全体的な割合で見ると、ダブル以上の大きめサイズに一緒に寝ているご夫婦が多いようですね。とは言ってもクイーン以上のサイズを選んでいる方は、お子さんも一緒に寝ていると答えた方が多かったので“夫婦二人”で、と考えるとシングルベッド2つをくっつけて寝ているご夫婦が多いという結果に。

 

シングルベッド+同室なら、スキンシップも十分ながら睡眠の快適さも文句なしで、一石二鳥と言えますね(笑)

一度シングルベッドで寝てしまうと、ダブルベッドには戻れない・・・と答える方はとても多いです。今では兼業家庭が多いですから男性だけでなく女性にとっても質の高い睡眠は必要不可欠!

 

4.一緒に寝たい夫婦におすすめ、安眠対策方法

イビキや歯ぎしり、好みの温度の違いなどで、旦那さまと一緒に寝られないけれど、本当は一緒に寝たいな…とお考えの方も多いと思いますので、快適な睡眠を手に入れつつもパートナーと一緒に寝る安眠対策をご紹介したいと思います。

 

《パートナーのイビキや歯ぎしりがうるさい場合》

 

・横向きで寝かせる

仰向けで寝ると舌が喉の奥に落ち、気道を塞ぎイビキを悪化させることがあるため、横向きで寝かせることをおすすめします。

クッションなどで仰向けにならないよう固定したり、抱き枕を利用するとすんなり横向きで寝てくれますよ。

 

・その人に合った枕を作る

合っていない枕を使っていると喉が圧迫され、イビキをかきやすくなるそうです。その人に合った枕をチョイスすることでイビキもかなり軽減されるかも。

 

・リラックス効果のある音楽を流す

歯ぎしりの原因の一つにストレスが挙げられます。リラックス効果のある音楽を流してあげることで、ストレス解消にも◎。アラーム付きのものも販売されていますし、今ではケータイアプリでも流すことが出来ますのでぜひお試しあれ。

 

・耳栓でいびきをシャットアウト

あれもこれも…と要求してばかりだと言われた相手もストレスが溜まり、険悪なムードになりかねませんので、ご自分でもイビキを聞かないよう工夫をしましょう。

手軽なのは、やはり耳栓。安物の耳栓はすぐ耳が痛くなりますが、ちょっぴり良いものを買うと耳が痛くなりにくいですし、遮音性も高く快適ですよ。

 

・遮音カーテンを使用

相手も言うことを聞いてくれないし、耳栓をして寝るのが苦手という方は、遮音カーテンはいかがでしょうか?ベッドは別になってしまいますが、ベッド間をカーテンで仕切る方法です。カーテンでしたら、状況に応じて開け閉めができるので、夜の営みやスキンシップにも影響はありません。

 

《パートナーとの適温に差がある場合》

 

・衣服でお互い調節

寒い人は少し厚着をする、暑い人は薄着で寝るなど当たり前のことですが、衣服で調節をすることを徹底しましょう。ひんやり冷たさを感じる肌着やヒートテックなどの温かい肌着など、機能性の高いものを選ぶと一枚でも快適に過ごせそう。

 

・室内の温度は適温に

どちらか片方の適温に合わせるからケンカするのです。一般的に適温だと言われている温度に調節するようにし、あとは各自衣服で調節するのが一番です。

 

・ベッドは一緒で寝具は別

一つのベッドに寝ていても掛ふとんやブランケットはそれぞれ好みのものを掛けるのも◎。寒い冬でも毛布の取り合いになることもありませんし、快適な温度で眠りにつくことができます。

 

5.別室でも仲良く過ごすための秘訣

寝室に別にすることは、メリットも多い反面、スキンシップが減って夫婦仲が冷めきってしまうのでは?と不安になりますよね・・・。でも大丈夫!別室でも仲良く過ごすための秘訣をご紹介します。

 

・休みの前日は一緒に寝ると決める

月に1度でもいいので、一緒に寝る日を決めておくと良いでしょう。一回離れて寝てしまうと一緒に寝るタイミングが取りにくくなりますし、あらかじめ決めておくことで、毎日の生活にメリハリが出ますよ。あまり乗り気でない方も、せめて休みの前日ぐらいは一緒に寝てもいいのでは?

 

・休みの日の朝は相手のベッドに潜り込む

寝室を別にするとセックスレスになりがち。

でも相手と一緒には寝たくない…そんな悩みを抱える方におすすめなのが、休みの日の朝は相手のベッドに潜り込むこと!セックスレス解消にも良いですし、新鮮な気持ちで朝を迎えられますよ。カップル気分も蘇ってきそうです♪

 

・寝るまでは一緒に過ごす

部屋がそれぞれあるからと部屋にこもりっぱなしはNG。寝るまではリビングや片方の部屋で一緒に過ごすように心がけましょう。

 

・部屋に鍵はかけない

部屋に鍵をかけてしまうと、相手は入ることが出来ませんし、何をしているのかな?と不安になりますし、壁を作られているような嫌な気持ちになります。夫婦円満のためにも、部屋に鍵はかけずにオープンでいましょう。

 

・おはようとおやすみのキスは忘れず

せめておはようとおやすみのキスをして眠りにつきましょう。キスがあるだけで円満度が全然違うんですよ。まるでカップルのような初々しい気持ちで過ごすことが出来るはずです。

 

6.寝室事情だけで愛情を判断する時代は終わり

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今回は夫婦の寝室事情についてお話しましたが、いかがでしたか?

なんとなく、寝室が別と聞くと仲が悪いのかな?と思ってしまいがちですが、実際のところそんなことはありません。共働き世帯が増え、お互いのライフスタイルを大切にする現代。快適な睡眠を摂ることで、心の安定にも繋がり、それが夫婦円満に繋がるという夫婦の形も存在しますよね。

寝室が別でも、仲の良いご夫婦はたくさんいますし、ちょっとしたルールや決め事で同室よりももっともっと仲良く過ごすことだってできるのです!

また、同室派の方もパートナーのイビキや歯ぎしりなどに我慢ばかりせずに上手に対策をして室の良い睡眠にも意識してみましょう。