既婚者の出会いはよいのか、それとも悪いのか。最近ブームになっている既婚者サークルやイベントなどに参加する人は、何が目的なのか不思議に思う人も多いでしょう。
既婚者の出会いといえば不倫などの悪いイメージを抱きやすいのですが、決してそのようなことだけが目的ではありません。もちろん社会的に許されない出会いはありますが、大人としてのマナーを守って新たな出会いを大切にする既婚者も増えています。
そもそも既婚者に、出会いは必要かどうか。そんな根本から考えていくと、既婚者合コンが人気になる理由もよく見えてきます。では既婚者の出会いがなぜ許されるのか、詳しくご解説していきましょう。
結婚後の人付き合いが難しいと感じる理由
結婚すると自分のライフスタイルは180度変わるため、独身時代のように自由な人付き合いができないと、窮屈に感じる人が多いでしょう。
この悩みは既婚者に共通するもので、結婚後の人付き合いを上手く続けないと、夫婦関係にも影響を与えてしまいます。では既婚者の人間関係が難しいと感じる理由について、いくつかのものをご説明しましょう。
友人付き合いが減る
結婚すると友人と気軽に出かけたり、飲みに行ったりすることはやりづらく感じます。その理由は友人と自分のライフスタイルが変わってしまい、時間を調整する段階から困難を感じるためでしょう。
子育て中だといつも家で子供の面倒を見なければならないので、友人にわざわざ家まで来てもらう、もしくは子供を誰かに預けて出かけるなど、自分だけの意思では判断できなくなるのです。
昔仲良くしていた友人と疎遠になるのは、結婚後はある程度想定できますが、お互いに結婚するとさらに会うチャンスは少なくなるでしょう。
引っ越しして付き合い方が変わる
独身から既婚者に変わるだけでも、周辺の人間関係はがらりと変わります。さらに都心部の人と地方出身者が結婚すると暮らしの場所も変わるため、今までとは全く違う人間関係を築かなければなりません。
結婚による引っ越しは夫婦共にストレスになり、新しい生活環境になじむまでは苦労も多いでしょう。知らない土地で自分から積極的に行動できない人は、必然的に家の中にこもりがちになってしまい、友人を作るチャンスはなくなってしまいます。
色々な人との付き合いが増える
既婚者の出会いは独身時代よりも少なくなり、急に孤独を感じる場合もあるかもしれません。結婚すると付き合いの量だけでなく、付き合う人の種類も変わってきます。
女性にとっては夫の会社の人との付き合い、親戚や知人など、独身時代に縁のなかった人達と関わることが増えてきます。年齢層や性別、ライフスタイルなど。
それぞれ違うバックグラウンドがあるため、出会う人全てと気が合うとは限らないでしょう。しかし「結婚したから」というプレッシャーで、負担になりやすい付き合いも増えてしまうのは、避けては通れないことかもしれません。
相手の家族との付き合いが難しい
既婚者の人付き合いで難しいのは、相手の家族や親戚付き合いです。「結婚は家同士でするもの」という感覚があり、当人だけのことではありません。
時代が変わり、自分を取り巻く環境は柔軟になってはいますが、やはり年末年始やお盆などの時期になると、お互いの家族との付き合いは欠かせないもの。
全くの他人ではありませんし、自分を家族として迎え入れてもらうためには、かなりのエネルギーを使います。既婚者の人間関係のストレスとしては、お互いの家族も要因になるでしょう。
夫婦として行動する場面が増える
結婚すると、どこに行くにも二人一緒。夫婦として行動する場面が多くなるので、自分一人で出かけるのは難しくなります。
たとえば昔の友人に会って飲み会する場合、パートナーを家に放置して出かけるのは、罪悪感を覚えるケースもありますよね。
あまりにも頻繁な単独行動は、夫婦としてマナー違反にもなるもの。必然的に自分一人で出会いを求めるチャンスは少なくなるか、もしくは全くない状態です。
結婚するとできないことが増える不満とは?
結婚する前にやり残した物ごとがないように、自分の時間を有意義に過ごす人がいます。結婚すると好きに生活できないと思うのは、誰にでも共通する内容かもしれません。
なぜ結婚すると自由がない不満が増えるのか、既婚者が抱える悩みを詳しく見ていきましょう。
お金が自由に遣えない
お金のトラブルや不満は、夫婦喧嘩の原因になりやすいですよね。共働き夫婦の場合はどちらが何を負担するかで、口論になる場合もあるでしょう。
子供ができると、まずは子育てのためにお金が必要になり、自分については後回し。そんな生活の中でパートナーが自分のためだけにお金を遣うと、夫婦の信頼関係にひびが入るのです。
独身時代は全ての給料を自由に遣っても、文句を言う人はいません。既婚者はたとえ自分が稼いだお金でも、二人が納得できる金銭管理が必要です。結果的に自由に遣えるお金がなくなるのは、既婚者のストレスにもなりますよね。
自分だけの時間がない
週末に夜更かしをして、翌朝のんびりと寝ているのは独身だからできること。既婚者は仕事が休みでも、家族としてやるべき物ごとが色々とあり、好きなように時間が過ごせません。
子育て中だと子供の習いごとや友人付き合いもありますので、自分のためだけに使う時間をチャンスはほぼなくなるでしょう。やっと一日が終わりテレビをのんびりと見るくらい、それでも多少時間があるとホッとできますよね。
仕事に打ち込めなくなる
最近は女性の社会進出が目覚ましく、キャリアを伸ばして地位を築く人も増えています。結婚すると独身時代のようにあちこち飛び回って仕事ができなくなり、女性の場合は妊娠や出産により、キャリアを諦めなければならない場合もあります。
仕事が好きでも打ち込めないのは、男性も同じこと。早く家に帰らないと奥さんに叱られる、子供の面倒を見なければならないなど、家庭でもやることがたくさん待ち構えている状態です。
既婚者にとって職場はストレスが溜まる場所ですが、逆に息抜きできるところかもしれません。
夢を追わなくなる
独身なら将来の夢を抱き、それに向かって頑張るのが可能です。結婚すると夢を追うよりも将来を現実的に考え、危険な橋を渡ることはしなくなります。
好きな人と結婚するのが夢。そのゴールを叶えると、次に目指すものがなくなってしまうのです。マイホームを購入する、新車を買う、家族旅行に行くなど、限られた範囲内での希望や夢だけ。
独身時代に抱いたさまざまな夢は、結婚したために叶えられなくなるケースがあります。
自分で制限をかけている
既婚者は出会いがないと不満を抱く人の中には、偏った考えを持ち自分で制限を作っている場合があります。結婚しているからこんなことをしてはいけない、パートナーの許可を得ないとできないなど、頭で描く結婚生活の見本を守ってしまいます。
実際は結婚していてもできる物ごとはたくさんあるのに、できない物ごとばかりフォーカスしてしまうのでしょう。独身時代が懐かしいと思う前に、結婚してよかった点をたくさん見つけるのも幸福になるコツです。
既婚者同士の出会いが許される理由
既婚者同士の出会いが許されるかどうか、考え方は人それぞれです。しかし結婚生活は明らかに独身時代のような一人の自由がありませんから、抱いた経験がない新しいストレスを感じるでしょう。
既婚者同士の出会いは、幸せな結婚生活のためにも必要。その理由についてご紹介していきますね。
出会いの目的について
既婚者同士の出会いは、目的が気になります。自分はただ話し相手が欲しいだけなのに、相手が誤解してトラブルになるケースもあるかもしれません。
既婚者の男女が出会う目的としては、不倫や浮気もあるでしょう。家庭が上手くいかなくなると、はけ口を外に求めるのは自然な気持ちのはず。
しかし目的はそれだけでなく、同じ立場の人と交流したい純粋な興味もあるのです。既婚者同士の出会いはよくないと一方的に決める前に、目的を明らかにするのが重要ですね。
ストレス発散ができる
既婚者の出会いがあってもよい理由は、お互いにストレス発散できるため。結婚しているのに異性の友人を作ってよいのかどうかは、永遠の悩みになっているでしょう。
結婚しても男女が友人になってはいけない法律はありませんし、気軽に会える友人がたくさんいる人も。その魅力は、家庭の愚痴こぼしなどができる友人がいると、家庭では発散できないストレスが外で解消されること。
家庭の悩みを抱えた時にパートナーと一緒にいるより、話し相手に愚痴こぼしするほうが気持ちの入れ替えがしやすいですよね。
異性の視線を気にして魅力を高める
結婚すると、恋愛相手を探すことはもうありません。好きになってもらうためにオシャレに気を遣い、いつも輝くように意識したのは独身時代だけ。
気が許せる夫婦関係はとても素敵ですが、相手を異性として見られなくなるのは寂しい部分かもしれません。それでも二人が満足して幸福なら、いつも同じ服でも構わないのでしょう。
でも夫婦の本音として、違う異性と自分のパートナーを比較すると、昔が懐かしくなる場合はあります。既婚者の出会いは、自分を異性として扱ってくれる人と付き合えること。
すると夫婦関係にも刺激がプラスされて、今までやらなかったオシャレで夫や妻を喜ばせるのが可能です。
既婚者同士の友人が作れる
既婚者同士の出会いは男女だけではなく、女性同士や男性同士もあります。結婚するとあらゆる制限があり、自然と不満や愚痴が溜まってきますよね。
異性に相談すれば違った立場からアドバイスしてもらえますが、やはり主婦なら主婦同士のほうが理解できる内容は色々とあります。
また男性同士なら趣味のつながりで、さらに人間の輪が広がる可能性がありますし、仕事にメリットになる付き合いが生まれる場合もあるでしょう。
このようなあらゆる可能性を秘めている既婚者同士の出会いは、宝箱を開けるような緊張感があります。
反対意見もある
既婚者が出会いを求めて行動するのは、絶対に許されないと断固反対する人も世の中には存在します。それは人それぞれの価値観の違いで、既婚者の出会いが悪いと考える人は、マイナスなイメージしか持っていないため。
「最初は話し相手のつもりが、深みにはまってしまう」というような悪い展開を想像し、これを防ぐために一切出会いの場に行かない人もいるでしょう。
既婚者の出会いが許されるかどうかは、自分が判断すべき部分です。マナーを守りながら結婚生活を快適にするには、出会いのチャンスはできるだけ掴んだほうがよいのでしょう。
既婚者が安全に出会える場所とは?
友人が欲しい、他の夫婦の話が知りたいなど、興味を持って出会いを求めるのは自然です。そんな人が安全に出会う場所が増えているため、最近は結婚しても好きなことができる自由を感じている人も多いのです。
では出会いの方法として、人気があるパターンをご紹介しましょう。
ネット
出会い系サイトはスマホやパソコンがあれば、すぐにチャンスが訪れます。ただし相手がどういう人か身元がわからないケースも多いので、ネットで出会う場合は充分に注意しましょう。
出会いの多い場所に一人で出かける
一人の時間が持てる人はバーや居酒屋、モールなど出会いがありそうな場所に出かけるのも方法です。また同窓会で久しぶりに友人に会い、そこから友人のつながりを広げるのも可能。出会いは場所でなく、タイミングや自分の行動力も重要です。
既婚者サークル
週末の数時間だけ時間がとれるなら、既婚者サークルや既婚者合コンがオススメです。ニックネームで参加、身分証を提示するなど、安全に出会える環境が整っています。
既婚者サークルは交流を目的とした集まりなので、浮気を斡旋する場所ではありません。既婚者同士を引き合わせ、意気投合した人同士がどのような付き合い方をするかは、それぞれの判断に任されています。
結婚してから初めて異性と話したという人も多く、既婚合コンがきっかけで自分磨きを始める人も多いでしょう。
まとめ
既婚者であっても、出会いのチャンスはあります。目的をしっかりと持ち、結婚生活がさらに楽しくなるような素敵な仲間と出会うのが理想ですね。
家族は何よりも大切な存在、しかし時には外にも目を向けて、他の夫婦からコツを学ぶのも重要なのです。大人の常識やマナーを守り、一生付き合える素敵な出会いがあるとよいですね。